ネットの普及で、根拠に基づく質の高い医学論文が出回るようになりました。
そのおかげで、腰痛分野においても劇的な変革が起きています。
これまで、有効とされていたものが、実はただのプラセボ(思い込み効果)に過ぎないから医療費の無駄だと分かったり、有効な治療法なども分かってきました。
少し長いですが、多くの腰痛患者の力になっているTMSJAPAN様からの引用を元に、自分なりにまとめてみましたのでどうぞご覧ください。(特に、まだ頭の固まっていない若い医療提供者諸君!)
・腰痛に対する20世紀までの対策は間違いである事が証明されてきた。
・しかし、現在もその間違いを医療提供者が見ざる聞かざるの為、一向に腰痛患者が減らない。
・その間違いとは、「生体力学的異常が腰痛の原因で、それを発見し治療する事が腰痛に対して必要」という考えである。
生体力学的異常とは→姿勢が悪いから腰痛、骨盤が歪んでいるから腰痛、背骨のS字カーブが消失しているから腰痛、椎間板、背骨に問題があるから腰痛
生体力学的異常と腰痛は関係ないのだから一緒に考えてはダメ!
それを患者に教育してはダメ!
・医療提供者は、腰痛に対する患者の誤解を解くと共に、効果的な管理へ導かなければならない。しかし、残念ながら、医療提供者(医師・整骨院・整体院など)が、これまで、この間違った概念をあらゆる方法で患者に伝えてきたために、患者自身が「生体力学的異常を見つけてほしいし、それが腰痛の原因だ」と思い込んでしまっている現状がある。
腰痛の原因は生体力学的な異常と考えている医療関係者がいる限り、患者の誤解を解くなど不可能です。まずは医療関係者の頭を変えなければなりません。常に情報のアップデートを心がけましょう。あっという間に浦島太郎になってしまいます。
【姿勢の異常(ゆがみ)=腰痛】
この概念を打破できるかどうか。医療提供者の超えないといけない壁です。
これを超える事が出来れば、諸外国のように間違いなく腰痛患者の減少と医療費の削減は成功するのです。。。
エビデンス(科学的根拠)に基づく治療が行われれば慢性化を防ぐ事ができるたけでなく、医療費の節約になるというデータが掃いて捨てるほどあります。いつまでも時代遅れの考え方に捉われていないでそろそろ『21世紀の医療』を導入しましょう。
『21世紀の腰痛医療(根拠に基づく新たな腰痛概念)=生物・心理・社会的症候群』
心(脳)や、社会環境・家庭環境など複合的に腰痛を見ていくというもの。
・腰への物理的負荷(スポーツや仕事)が、椎間板にダメージを与えるわけでない。怖れていけない。
・双子で体重の重い方が、椎間板の状態が良好で、腰椎の骨密度も高かった。
・急性だろうが慢性だろうが、腰痛に安静を支持してはいけない。
・レッドフラッグがない限り、腰痛患者にレントゲンを撮ってはいけない。
・姿勢不良、歪み、背骨のズレ、骨盤傾斜の異常、S字カーブの異常、これらが原因で腰痛になる事はない。
・この古い考えを患者に伝える事で得られるメリットはなし。正しい情報の提供と治療が、医療費の節約と、慢性化の予防につながる。
・・・・
これまで職場での身体的負荷(重量物の取り扱い、不自然な姿勢での作業など)、自動車の振動、喫煙などが椎間板変性を加速すると考えられていたが、一卵性双生児を対象とした比較研究によって身体的負荷よりもむしろ遺伝子の影響が大きいことを発見。http://1.usa.gov/iPsKBC
国際腰痛学会のボルボ賞を受賞した研究です。
議論の余地がない真実とされる信念、学説、慣行という腰痛分野における「聖域」を侵した双生児研究の業績は大きい。輝かしい賞を数多く受賞しているにもかかわらず、腰への物理的負荷が椎間板変性の危険因子だとする見方は変わらない。目を覚ませ。http://1.usa.gov/vUFBka
多くの研究者が腰痛に取り組んできたにもかかわらず、腰痛は依然として医学的・社会的大問題である。効果のない治療と見当違いの政策によりこの危機が雪だるま式に大きくなっている。「腰痛は20世紀の医学的大問題だったがその遺産は21世紀も拡大している」http://amzn.to/mdUzuP
医療提供者は腰痛に関する患者の誤解を解くと共に、効果的な管理へ導かなければならない。「患者は生体力学的な視点から生体力学的な異常が見つかることを期待している。何らかの形で我々が患者にそのような考え方を教えてきたのである。患者にも再考を迫る必要がある」by David Shute。
・・・
私自身も、正直耳が痛い情報が多いです。自戒しながら、サイエンス(エビデンス)とアート(患者の価値観・患者の状態・治療者の技能)のバランスを考えて施術をしていこうと思います。
エビデンス・・・
漸進的筋弛緩法(http://irorio.jp/yangping/20130817/73194/)
トリガーポイント指圧
下肢の運動
読書療法(根拠に基づく新たな腰痛概念の拡散)
急性腰痛に対して温める
効果が証明されているのなら、取り入れないといけませんよね。
整骨院、整体院、民間療法、私たちのような存在でも、日本から腰痛患者を減らす事ができるのです!だって、他国で成果を上げているのですから!
取りあえず皆さん、「腰痛の原因であるゆがみを治す」「無理をしてはいけない」「ヘルニアが治る!ヘルニアは怖い!」的なHPを削除と行きましょうかー(^^)
えっ?それでも、歪みが原因だと思うですって??
それならば、世界中で左右対称の人間は何人いますか?
そんな人はまぁいませんし、逆に非対称の人全員が腰痛を訴えていますか?
肺は左右の大きさが違います。心臓は左に寄っています。
なぜに、骨盤だけ対称を求めるのでしょうか??
という事です(^^)
過去の記事→http://higasiseikotuin.blog32.fc2.com/blog-entry-1105.html
http://higasiseikotuin.blog32.fc2.com/blog-entry-1059.html
Author:ヌスーピー
2008年4月柔道を始めた土地でもある「若江岩田」駅前にて「ひがし整骨院」を開院。
コンピューター制御のもと、脳と自律神経の働きを改善し全身の骨格・姿勢のバランスを整える「バイタルリアクトセラピー」という治療法を使わせていただいています。
資格は柔道整復師(国家資格)と心理カウンセラー。
毎日の診療をするにあたって、難治な患者様を改善させるには、痛みの受け取り方など、心からのアプローチが必要と痛感し資格を取得。
心が健康にならずして、身体の根本的な回復は見込めません!
現在は、地域の人だけでなく他府県からなど遠くの町の人たちにも来院していただいております。
私たちの使命は、ご縁を頂いた患者様の悩みを解消し、喜びや笑顔になって頂く事です。
真剣に向き合う以上、責任もあり気を引き締める毎日ですが、同時に頼りにして頂きながら仕事が出来る事に感謝しております。
私たちの得意とする所は、あなたのカラダに本体備わっている「治る力」を最大限に引き出す事です。
なぜ痛いのか?
なぜ治らないのか?
どうすればよくなるのか?
ひがし整骨院は、患者様との対話と信頼関係作りを大切にしています。
その理由は、難治な患者様が回復していく過程において、心(脳)がリラックスし、私たちと患者様の間に、安心と信頼と尊敬する関係が生まれて初めて、健康回復へ進んで行く事を毎日の臨床の場で経験しているからです。
初めは緊張した顔つきで来院される初診の患者様も、施術後には表情が明るくなっており、その変化が私たちの励みの一つになっております。
旧来の整骨院のような、だらだらといつまで通院引っ張る事はしません。
「根本から治す」「早期完治」を掲げ、どこまで治るのか、いつまで通院するのかなど、ゴール設定、あなたに合った通院期間を初回時に明確にお伝えいたします。
身体の事でお困りでしたらいつでもご相談ください!
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