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◆腰痛患者に迅速な画像診断は不要1800人を対象としたメタ分析の結果


大西 淳子=医学ジャーナリスト

 腰痛治療のガイドラインは、重症を示唆する徴候のない急性腰痛の患者に対する画像診断を推奨していない。にもかかわらず、画像診断は広く行われている。米国オレゴン健康科学大学のRoger Chou氏らは、重篤な基礎疾患が見られない腰痛患者に対して、迅速に画像診断を行った場合と、画像診断なしに通常のケアを実施した場合の臨床転帰を比較した無作為化試験を対象に、メタ分析を行った。
得られた結果は、迅速な画像診断は不要であることを示した。詳細は、Lancet誌2009年2月7日号に報告された。

 重篤な基礎疾患(癌、感染、馬尾症候群など)の徴候がない腰痛患者にも画像診断は利益をもたらすのか。著者らは、そうした患者が受診した場合に、早い段階で画像診断を行う方法と、イメージングなしで通常の治療を開始する方法の臨床転帰を比較する系統的レビューとメタ分析を実施した。

 MedlineとCochrane 臨床試験登録から、腰痛患者を対象に、迅速にイメージング(X線、MRI、CT)を実施したグループと、イメージングなしに通常ケアを適用したグループを比較した無作為化試験の中から、条件を満たした6件(登録患者数は1804人)を選出した。

 主要アウトカム評価指標は、痛み(SF-36の疼痛スコア、VASなどに基づく評価)または身体機能(Rolandの障害質問票などによる評価)とし、そのほかに、QOL(ED-5DやEiroQolなどで評価)、精神的な健康状態(SF-36の精神健康スコアやED-5Dなどで評価)、自己申告による全般的改善度、治療に対する満足度などを比較した。

 6件の試験の追跡期間は3週間から2年で、複数回の評価を行っている研究が多かった(6週間の時点と1年後など)。

 4件はX線検査、1件は、MRIまたはCTと、それらなしに通常のケアを開始した場合を比較していた。もう1件は、全員にMRI検査を行った上で、結果を担当医に告げるグループと告げないグループに患者を割り付け、その後のアウトカムを比較していた。

 痛みと身体機能において、通常ケア群に比べ、迅速画像診断グループの転帰が優ることを示すデータは得られなかった。標準化平均差は、追跡期間が短い場合(3カ月以下)には、痛みが0.19(95%信頼区間-0.01から0.39)、身体機能は0.11(-0.29から0.50)。6~12カ月の追跡でも、痛みの標準化平均差は-0.04(-0.15から0.07)、身体機能が0.01(-0.17から0.19)で、すべて差は有意でなかった。

 いずれの2次アウトカムにも有意差は見られなかった。

 QOLは、追跡期間3カ月以下で標準化平均差が-0.10(-0.53から0.34)、長期追跡試験でも-0.15(-0.33から0.04)と、有意差はなかった。

 精神的健康状態は、短期追跡群で0.12(-0.37から0.62)、長期追跡群で0.01(-0.32から0.34)で、いずれも有意差なし。

 全般的な改善が報告されていたのは短期追跡研究のみだったが、標準化平均差は-0.83(-0.65から1.06)と、やはり有意な差はなかった。

 患者の満足度を報告していたのは、3件の研究。プール解析はできなかったが、いずれの試験も基本的には満足度に差なしと報告していた。

 著者らは、以上の結果に基づいて、重篤な基礎疾患が見受けられない腰痛患者に迅速な画像診断を行っても、予後の改善はないため、イメージングの日常的な適用は避けるべきだ、と結論した。

 迅速な画像診断は、放射線被曝とコスト上昇をもたらし、場合によっては不必要な侵襲的治療の施行を招く可能性もある。ただし、腰痛患者の多くが「画像診断は行われるべきだ」と考えていることを示すデータもあるため、画像診断に利益がないことを患者にも伝える必要があるだろう、と著者らは述べている。

 原題は「Imaging strategies for low-back pain: systematic review and
meta-analysis」



こういった画像診断はやめましょう的な内容の論文は最近は特に増えてきているようです。
患者さんに「ヘルニア」等の無用の心配を植えつけることになるからなおさらですね。
今までの痛みに対しての医療が、あまりにも画像所見に頼りすぎ、また信用しすぎていたんでしょうね。
しっかりと、説明をした上で患者さんを安心してもらえていればレントゲンを撮っても害はないでしょう。
カイロ治療をされる先生なんかそうではないでしょうか。


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ヌスーピー

Author:ヌスーピー
2008年4月柔道を始めた土地でもある「若江岩田」駅前にて「ひがし整骨院」を開院。

コンピューター制御のもと、脳と自律神経の働きを改善し全身の骨格・姿勢のバランスを整える「バイタルリアクトセラピー」という治療法を使わせていただいています。

資格は柔道整復師(国家資格)と心理カウンセラー。

毎日の診療をするにあたって、難治な患者様を改善させるには、痛みの受け取り方など、心からのアプローチが必要と痛感し資格を取得。
心が健康にならずして、身体の根本的な回復は見込めません!

現在は、地域の人だけでなく他府県からなど遠くの町の人たちにも来院していただいております。

私たちの使命は、ご縁を頂いた患者様の悩みを解消し、喜びや笑顔になって頂く事です。
真剣に向き合う以上、責任もあり気を引き締める毎日ですが、同時に頼りにして頂きながら仕事が出来る事に感謝しております。

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